「面白いゲーム」&「思い出のゲーム」をご紹介していく【おもゲー】のコーナーです。レトロゲームが大好きな私が、毎回ゲームを絞ってご紹介していきます。
記念すべき第1回目は「ドラゴンスピリット」です。
色んな意味でファンタジーを教えてくれたこのゲーム。私の視点でゆっくり解説していきたいと思います!
ゲーム情報
ゲーム名:ドラゴンスピリット(略:ドラスピ)
メーカー:ナムコ
稼働開始:1987年6月20日
ゲームジャンル:シューティング
その他:「新バージョン」が存在し、スタート時に面セレクトができる他、自機のスピードが早くなっている。
この【おもゲー】というコーナーを始めるにあたり、どのゲームを最初に取り上げようかめっちゃ迷っいました。
そうしたら「ポピーとよさか」店で、爆音でプレーできるドラゴンスピリット(以下「ドラスピ」)があり、久しぶりにプレーしたらとても面白かったので、めでたくドラスピが第1回目を飾ることになりましたとさ。
写真を撮り忘れたのでハメ込み合成です。こんな感じでポピーさんにありました。爆音で最高に楽しいので、ドラスピ好きは是非行きましょう!
ゲーム初登場の年がヤバい
このドラスピが初登場したのが1987年。ということはなんと昭和62年!このゲーム、昭和のゲームだったんですよお兄さん!怖っっ。
私の小さな脳みそが覚えている限り、これまで「自機がドラゴン」で、それを操作するようなシューティングはありませんでした。(私の知る限りね)
ドラゴンといえばドラクエのような、「敵」の印象で、自分で操作するものがなかったのですよ。
当時、小学生だった私は既にゲームにハマっていて、将来はゲーム会社に入ってゲームを作るぞ!と意気込んでおり、「作りたいゲームノート」という人には絶対見せられない秘密のノートを書いていました。
そこに自分がドラゴンになって戦うシューティングというのを書いていたんです。本当に。
ご丁寧に1面はこう、2面はこんな感じで、3面は…、なんて面構成を考えたりして。
そんな時に急に登場してきたのがこのドラスピだったわけです。
そりゃ、たまげましたよ。
あ、ドラゴンだーー!
これ俺のやつーーー!!(違います)
当時は憎みましたね。ナムコを。だって俺のドラゴンですよ。(違います)
でも、実際にドラスピをやってみたら、まあ面白いのなんの。
ドラゴンの首が増えたり、ドラゴンが吐く火が長くなったり…。
青いアイテムを取ると首が増えます。最大3つまで増えてキングギドラみたくなりますが、当たり判定がその分増えるというリスクも。
何よりその世界観がカッコイイ。
音楽もめっちゃカッコイイ。
ちくそー!俺の負けだ負けだー!と思いましたね。
まあ、普通に当たり前なんですが、こんなゲームを作ってくるナムコがやっぱり好きだなと思いました。(情緒不安定)
これがドラゴンスピリットの世界観
「ドラゴンスピリット」って、その名前もカッコイイですね。
ゲームのスタート時。主人公の「アムル」が、雷に打たれてドラゴンに変身します。
ドラゴンの名前は「ブルードラゴン」。そのまんま。
ブルードラゴンになったアムルが、ラスボスの「魔王ザウエル」がさらっていった「王女アリーシャ」を助けに行くというストーリー。
「アムルの魂を持ったドラゴン」なんだから、ドラゴンスピリットじゃなくて「アムルスピリット」じゃね?と思うのですが、そんな名前ではゲームは売れーん!と部長に3回シバかれそうです。
どこまで行くねん。全9面。
さて、無事にドラゴンに変身したアムルですが、アリーシャ姫までの道のりが、まあ長い。
全9面構成で、1面ごと1面ごと、そこそこの長さがあるので、ゲームの上達とともに、プレー時間も当然長くなります。
結果として、それがゲーセンを苦しめることになってくるのですが、一旦それはさておき、アムルは頑張って9面を戦うわけです。(「面」をこのゲームでは「エリア」と言っています)
「新バージョン」ではスタート時に面セレクトが登場。でもやっぱり1面から遊ぶ私。途中の面からスタートするとパワーアップのおまけ付き。でもやっぱり1面を選ぶ私。ゲームと私の戦いは続く。
ただ、道のりは長くとも、それぞれバラエティーに飛んだエリア構成となっていて、敵もそのエリアに合わせた敵が出てくるため、単調さがなくて良かったですね。
さらに音楽が素晴らしい。よくぞここまでゲームに合った音楽を作ってくださいました。今でも現役で私も聞かせて頂いております。特にラスボスの曲とか。めっちゃカッコイイです。
音楽の話が止まらない
そうなんです。ドラスピと言えばゲームミュージックも欠かせません。
私はドラスピの曲が好きでレコードを買いました。しかもまだ持ってます。
これ、もはや貴重なレコードだと思いますよ。いままでよくぞ持っていた。偉いぞ俺!
写真の左下に映っているのはカセットテープです。レコードは小学生の時に買い、カセットテープは大人になってからヤフオクで買いました。どんだけ好きなん。ちなみにCDは持ってません。
小学生の時に買ったこのレコードは、とにかく聴きまくりました。
ファミコンで「信長の野望」をしながらテレビの音を消して、このレコードを聴いてました。
シミュレーションゲームをしながらシューティングゲームの音楽を聴くという。めちゃくちゃですが、それくらいずっと聴きました。
友達が遊びに来て、このレコードを聴いている私に向かって「ゲームのレコード聴いて楽しい?」という質問をまっすぐな目でしてきました。
ゲームの音楽をレコード単体として聴く、という発想が彼にはなかったのでしょう。子どもですね。私はそんな意見にも負けず、大人になったいまでも聴き続けています。その結果がこれです。(ごめんなさい)
とにかく、ドラスピの曲はどれも素晴らしく、さらにこのレコードに入っている他のゲームの曲もなかなかインパクトのある曲が揃っていたので、それはまた別の機会にお話したいと思います。(伏線)
ちなみに、私のお気に入りは、エリア1、2、4、6とラスボスの曲ですね。ラスボスの曲はエリア4のボスでも使われていて、せっかくの良い曲をエリア4のボスに流用するなよ…と思っていたものです。
エリア6。当時はこのエリアの曲が一番好きでした。「ドラゴンセイバー」という続編では、このエリア6のアレンジ曲が聴けて、そちらもめちゃくちゃカッコイイのです。最高。
エンディングも感動的な曲なんですが、曲の最後の最後、締めの部分で、「ジャンジャンジャン、ジャーーン」となる部分だけなんかカッコ悪くて、いつも心のなかでズッコケていました。そんな思い出です。(おい)
クリアはしてないけれど
これほど好きなゲームではありましたが、終盤のエリアがとても難しく、結局全面クリアはできませんでした。
大人になってからYouTubeでその様子を見る機会があり、既に知っている音楽を聴きながら、全面クリアの瞬間を見た時はとても感無量でした。
今は好きなゲームがあると、ほぼ必ず全部クリアするようにしていますが、昔はこれくらい好きでも、全面クリアせずに次のゲームにいってたんですよね。
そういう意味でも、昭和のゲームってこうだったよねーを象徴するゲームなのかなと思いました。
久しぶりに大音量でプレーさせてくれた「ポピーとよさか」さんには感謝です。しばらく通いそうで怖いです。
ゲームの入れ替えもあるので、プレーできるうちにやっておいた方が良いですね!
その他スナップ
こちらは、私の家に現存する最古のゲームセンター専門誌「ゲーメスト」で、1987年8月号です。この号でドラスピが新作ゲームとして紹介されています。
雑誌の序盤に見開きで紹介されています。「ストレンジ・ワールドが君を待っている」。www
とりあえずエリア6まで、1エリアごとに簡単な紹介が付いています。「パワーアップリスト」も簡素で、分かりやすいと言えばい分かりやすい。
各エリアを写真で紹介。コメントがなんか笑える。ゲームが登場したばかりの頃はエリア3くらいに行くのが精一杯でした。
レコード本体と中に入っている冊子(左側)です。レコードプレーヤーがないので今は聴けませんが、これを所有しているという満足感は大きいです。
冊子を開くとこんな感じで、各ゲームの音楽を担当した方のコメントが入ってたりします。
こちらはカセットテープと同梱された楽譜とゲーム紹介の紙です。
ゲーム紹介の紙は開くとこんな感じ。レコードに入っていた冊子と同じ内容ですね。
ドラスピは思っていた以上に色んな資料を持ってました。次回以降のゲーム紹介の敷居が上がってしまい心配です…
ドラスピを「ドラゴンスピリッツ」と言っている人は若い人。おじさんは「ツ」に強烈な違和感を持つのです。
コメント
どうも、りょーGです。
いやあ、今回の記事はこれまでで一番面白かった!
いつも陰ながら応援させていただいておりましたが、
今回はあまりの面白さにテンションが上がって書き込みさせていただいております。
これまではゲーセンの紹介がメインだったので、こういうのもあるんだなあ、くらいに読ませていただいておりましたが、
今回の記事は「ドラゴンスピリット」という一つのゲームに焦点を当てた内容、それも臨場感抜群で、
読んでいるだけでこちらのテンションまで上がってくるようでした!
私自身、年代的にもこのゲーム自体は存じ上げませんでしたが、それでも十二分にゲームの内容と雰囲気が伝わってきましたね。
昔のゲームってやっぱり懐かしさというか、独特の雰囲気があって、それゆえの魅力があると思います。
その雰囲気や魅力を、当時プレイしていた方が熱く語ってくれているのだから、そりゃあ面白くないわけがないですよね。
また、ありきたりなゲームの紹介だけでなく、ちょこちょこと雑誌やレコードなどの小ネタやエピソードを挟みながら話が進んでいくのも、
最後まで飽きずに楽しめた大きな要因だと思います!
プレイしたことのない私でもここまで楽しめるのだから、当時プレイしていた方たちはさらに気分が盛り上がる内容なのでしょうね。
これからも、この路線でレトロ感を前面に押し出した『独自』の路線で記事を上げていけば、確実に一定数刺さる人たちがいると思います。
やはり何事も、継続していくのは大変かとは存じますが、これからも記事の更新を楽しみにしながら、応援を続けてまいります。
楽しい記事をありがとうございました!
りょーGさん、熱のあるコメントありがとうございます!
私にとっては当たり前のように存在していた「ドラゴンスピリット」を、今回ブログにしてみたことで、結構私自身このゲームに影響を受けていたことに気が付きました。
だってレコードとかカセットまで持ってるのは、このゲームだけなので。(笑)
そういうことに気づけたことがとても大きかったです。
今回の記事のように、他のゲームでも私視点で色々楽しくご紹介できたらいいなと思います。
こちらもめっちゃテンションあがりました!
ありがとうございます!